楽しもう、ツール・ド・フランスのグルメを!🚲🍴 サイクリストが21ステージの過酷なロードレースに出ている間、Taste Franceは、フランスを代表する各地の美食の名物料理を巡る「ツール・ド・フード」にご案内します。

Tour de France: gastronomic specialties along the route

7月2日、ツール・ド・フランス2024に出場するサイクリストはイタリアから国境を越えてフランスに入り、国内各地を巡る17ステージの過酷な旅に出発します。サイクリストが海岸沿いや山岳地帯、ブドウ畑、中世の面影を残す小さな村々を駆け抜けるにつれて、観客も見事な景色を楽しむことができます。フランス各地の雄大な眺めを堪能すること以上の楽しみがあるとすれば、それはもちろん、地元の料理やワインを見つけることです。ツール・ド・フランスのコースに沿って、フランスの代表的な地方を巡り、地元の美食の名物料理を探訪する「ツール・ド・フード」に出発しましょう。

 

アルプ地方のグルノーブル産クルミ

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地方のサン=ジャン=ド=モーリエンヌからサン=ヴュルバ(リヨンからわずか30 kmあまり)への区間は、比較的起伏が少ないため、サイクリストも絶景を楽しむ余裕があります。小腹が空いたときには、この地方の有名なグルノーブル産クルミをつまめば、必要なエネルギーが湧いてくるかもしれません。最高の品質を求めるなら、パッケージに「PDO」のラベルが付いたものを選んでください。このラベルは伝統的な方法で汚れを取り除き、選別して乾燥させていることを証明しています。もっとボリュームのある食事がしたいなら、この地方の有名なメザン産ファングラ牛の見事な霜降り肉や、ルブロションチーズを使った名物のタルティフレットをどうぞ。

 

ブルゴーニュ地方のマスタード 

マスタード好きが楽しめるのは、ブルゴーニュ地方のマコンからディジョンまでの第6ステージ。色鮮やかでなめらかなディジョンマスタード(この名称はマスタードの原産地というより、マスタードの製法を指しています)の名は誰しも聞いたことがあると思いますが、ブルゴーニュ産マスタードをご存知の方は少ないでしょう。ブルゴーニュのテロワールの産物であるマスタードは、地元産のマスタードシードとブルゴーニュの白ワインを使ってブルゴーニュで作るため、独特の風味があり、どんな料理にも個性を添えてくれます。もちろん、かの有名なブドウ畑を抜きにして、ブルゴーニュを語ることはできません。ブルゴーニュ・ワインが世界的に有名な理由は、この地域にある1,247の「クリマ」(地質や日照条件などの特徴によって細かく分けられたブドウ畑の区画)にあります。 

 

シャンパーニュ地方のシャンパン

このステージでは、銘醸地として知られるシャンパーニュ地方の中心に位置する、中世の面影を残す美しい町トロワを走ります。シャンパーニュ地方の主役は、当然ながらシャンパン!間違いなくフランスで最も有名なワインの一つであり、昔から洗練されたライフスタイルの象徴とされてきたシャンパンは、祝いの席にふさわしく、レース後に乾杯するサイクリストの姿を見ることがあるかもしれません。

オーヴェルニュ地方のサン=ネクテール  

オーヴェルニュに向かうサイクリストは、ほどなくして、雄大な山々が連なるオーヴェルニュ火山帯地方自然公園に入ります。この火山帯の高地にあるル・モン=ドールで、サン=ネクテールチーズが生まれました。このセミハードタイプのチーズはなめらかな口当たりで、ナッツのようにアーシーな風味が強く、チーズボードやサラダ、サンドイッチはもちろん、ベイクドパイにもぴったりです。

 

ヌーヴェル=アキテーヌ地方のアジャン産プルーン 

第13ステージでは、フランス南西部の田園地帯、ヌーヴェル=アキテーヌ地方のロット=エ=ガロンヌ県を走りますが、ここはアジャン産プルーンの産地の一つです。自然な甘さがピークを迎えたタイミングで収穫し、乾燥させて風味を凝縮した果実を使用したアジャン産プルーンは、ビタミンや食物繊維を豊富に含み、味わいも豊かです。持ち運べるおやつにも、ホッとするようなデザートの付け合わせにもぴったりです。100%地元の名物を楽しみたいサイクリストには、塩味が豊かで、口の中でとろけるようなバイヨンヌ産の生ハム濃厚でナッツのような風味のオッソー・イラティ・チーズを使ったバゲットサンドがおすすめです。フレッシュでフルーティーなサン・テミリオンの赤ワインと一緒にどうぞ。

 

プロヴァンス地方のシストロン産ラム肉

ツール・ド・フランスの第18ステージでは、南仏アルプスの絶景を望むガップからバルスロネットまで、サイクリストが走り抜けます。この山岳地帯の名物は、地元の伝統と匠の技から生み出される、柔らかい食感とマイルドな味わいのシストロン産ラム肉です。

 

コート・ダジュール地方のニース風サラダ

ツール・ド・フランス2024は、真っ青な空と地中海、ヤシの木が魅惑的なプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地方にあるフレンチリヴィエラの中心地、ニースで幕を閉じます。ニースと言えば、その名を冠した料理、ニース風サラダを連想するのではないでしょうか?この定番フランス料理は、トマト、固ゆで卵、ニヨンス産ブラックオリーブ、インゲン豆、アンチョビ、ツナを取り合わせた、風味豊かで爽やかな満足感の高い一品です。他の地域の名物である典型的なラタトゥイユ爽やかなパスティスも、南仏の暖かい太陽の下で楽しむのにぴったりです。 

 

フランスについてもっと知りたい?

これで、ツール・ド・フランス2024のコースを巡るグルメツアーを完走しましたが、こうした料理を地元で味わってみたいと思う方もいるでしょう。自転車旅行を予約したり、フランスを列車で旅したりして、フランス各地の美味しいものをもっと発見してはいかがでしょうか?
👉 france.fr

 

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