私たちフランス人は、フランスワインやAOC コニャックのようなブランデーをグラスで嗜むのが好きですが、時には二日酔いを心配せずに楽しめるパーティーもいいものです。ノンアルコールといえば、もっぱら味気ないノンアルコールビールだったのも、今は昔。低アルコール・ノンアルコール飲料は、若い世代を中心に人気が高まっており、今後ますます浸透していくでしょう。
低アル、ノンアル飲料とは
飲酒問題に取り組むイギリスのNGO団体Drinkawareによると、「ノンアルコール飲料」はアルコール度数が0.05%以下、「低アルコール飲料」は1.2%以下と定められています。
ただし、欧州やアメリカでは「ノンアルコール」はアルコール度数0.5%以下となっており、フランス製品のラベル表示はイギリスと異なる場合があるため、注意が必要です。
節度ある飲酒がクールなスタイルに
節度ある飲み方をする人が増えたことや、ロックダウン(外出制限)が続いたことで、低アル・ノンアル飲料の市場が拡大しており、一般家庭にも普及しています。
ここ数年で、高級バーのおしゃれなカクテルや近所のスーパーマーケットの棚など、さまざまな所で見かけられるようになっています。市場調査会社ミンテルが2022年に発表したレポートによると、イギリス市場における低アル・ノンアル飲料の売上高は2億5,500万ポンドに達しており、このトレンドは今後も続くとみられます。
ノンアルコール飲料メーカーのLucky Saintが行った調査では、イギリスの低アル・ノンアル飲料の市場規模は2024年には4億5,000万ポンドに拡大すると予想されています。そして、現在ではパブの客の3分の1がノンアルコール飲料をチョイスするといいます。
重要なのは味わい
ビール、ジン、ウイスキー、ワイン — 現在ではどんな種類のアルコール代替品でも入手できます。もちろん、アルコール度数の制限がありますが、重要なのは味です。最大の課題は、複雑なフレーバー特性で消費者を魅了することです。結局のところ、節酒や禁酒をするからといって、美味しさや品質をあきらめないといけないということはありません。
低アル・ノンアル飲料の中には、従来の清涼飲料や、アルコール飲料の模造品とは大きく異なる製品がたくさんあります。それでは、楽しくて革新的、低アル・ノンアルならではの刺激のある飲み物をご紹介します!
イギリスで人気のフランスメーカー(テイスト・フランス・マガジン編集部のおすすめ)
うれしいことに、創造的な低アル・ノンアル飲料メーカーがフランスからイギリス市場に参入しています。セクシーなロゼ風のスパークリングから、フランスアルプス地方で作られるノンアルコールのラムなどなど…
数々の賞を受賞したフランス産の低アル・ノンアル飲料で乾杯しましょう!
フレンチ・ブルーム、ル・ロゼ ノンアルコール オーガニック スパークリングワイン
パーティーにぴったりな、華やかなオーガニック・スパークリングワイン。有機白ブドウ果汁、天然炭酸水、発酵ブドウ果汁を原料とし、ミネラル感、フレッシュな飲み口、レッドフルーツの果実味、白桃、バラの花びらの香りが重なります。「2022ワールドスパークリング・アワード」のノンアルコール・スパークリングワイン部門で世界一に選ばれました。
販売価格:32.99ポンド(セルフリッジ百貨店)
selfridges.com
ピエール・シャヴァン メルロー
メルローなのにノンアル!ラングドック=ルシヨン地方産のフルーティーな脱アルコール赤ワインは、熟したレッドフルーツの香りが特徴です。従来のワインの代替となる、香り高く、手頃な値段で楽しめるノンアルコールワイン。
販売価格:6.58ポンド(ヴィネロ)
vinello.co.uk
ソーバー・ラム 0.0% - 500 mL
ロンドンで開催される大型酒類コンペティション「IWSC」の2021年ノンアルコールスピリッツ部門で最優秀賞を獲得した、アルコール度数0.0%のフランス産ラム。ウッディで、キャラメリゼしたドライフルーツにバニラがほのかに香る味わいで、モクテル(ノンアルコールカクテル)のベースにぴったりです。
販売価格:24.99ポンド(イル・グスト)
ilgusto.com
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エディター