自宅で本格的なフレンチスタイルのディナーパーティーを開いてみたいですか？私たちはフランスの食卓を囲んできた長年の経験をもとに、便利なガイドをまとめました！フランスの食事はユネスコの世界無形文化遺産に認定された、美食の世界といえるものですが、以下のアドバイスを読めば、そんなに難しく考える必要はないことが分かるでしょう。美味しい料理やワインは喜ばれますが、最も大切なのは友人や家族とみんなで楽しいひとときを共有するということです。
フレンチスタイルのディナーパーティーの順序
ディナーパーティーを開催する時の一番の楽しみは、メニューを考えることです。特に、美味しいフランス料理のスペシャリテでのメニュー組み立てなら、なおさらワクワクしますね。でも、その前にフレンチディナーの一般的なパターンを理解しておく必要があります。
アペリティフ
「アペロ」の時間は、ゲストにくつろいでもらい、ホスト自身もゲストとのおしゃべりを楽しみます。通常、アペロはテラスやリビングルーム、バーカウンターなど、ディナーテーブル以外の場所で行われます。 この段階では、白ワインやロゼ、パスティス、またカクテルなどの飲み物に、オリーブやタプナード、ラディッシュ、ツイストスティックパイ、シャルキュトリーなどのフィンガーフードを供します。
前菜
通常、フレンチディナーは前菜、メインディッシュ、デザートの3皿から成るコースで構成されます。前菜はシンプルで軽めの料理であることが多く、デビルドエッグや季節のスープ（オニオンスープやアスパラガススープ）、サラダなどが喜ばれます。本格的なフランス料理を出すのなら、エスカルゴはどうでしょうか！
メインディッシュ
通常、メインディッシュは最も食べごたえがあり、最も手の込んだ料理であるため、ホストにも力が入ります。野菜料理なら、ラタトゥイユとグラタン・ドフィノワーズがあります。下ごしらえに時間はかかりますが、オーブンに入れた後はあまり手がかかりません。肉料理ならコック・オ・ヴァンやブフ・ブルギニョンのような、肉を赤ワインソースと野菜、香草でじっくりと煮込んだ料理があります。
チーズ
フランス人は、デザートの前にみんなでチーズをつまむのが大好き。できれば、3～5種類のチーズを盛り合わせるのが理想的です。地元のチーズ専門店でアドバイスしてもらうと良いのですが、それができなくても、ブリーやカマンベール、コンテ、エメンタール、ロックフォールなどを選べば間違いないでしょう。そしてもちろん、パンのご用意をお忘れなく。フランス人は、クラッカーよりもバゲットやカリッとしたサワードウブレッドと一緒にチーズを楽しみます。炭水化物なしというのは論外です。
デザート
フランスというとケーキやパイなどのパティスリーが連想されますが、家庭のデザートはたいていもっとシンプルです。ライスプディングは手早く作れて心和む、懐かしのデザートですし、アップルタルトもみんなの大好物です！
ディジェスティフ
ディジェスティフは食後酒で、食事の後に楽しむと、消化を助けます。入手可能であれば、アブサンやシャルトリューズ、カルヴァドス、アルマニャックなどのスピリッツを出すのが一般的です。
アール・ド・ヴィーヴル：雰囲気作り
メニューと同じくらい重要なのが、雰囲気です！テーブルセッティングは、ゲストの印象に大きく残る要素です。フランス人は労せずに素敵なテーブルを演出するのが得意です。要は、シンプルに花束を飾ったり、キャンドルを灯してみたり、自分の家にまつわる物（バカンス先で買った皿や大好きな叔母さんから受け継いだピッチャーなど）を並べるだけでいいのです。
BGMも雰囲気を盛り上げることができます。シャルル・アズナヴールやエディット・ピアフ、ジャック・ブレルなど、いにしえのアーティストはいかがですか。何よりも大切なことは、ホスト自身が食事をゆっくりと楽しむ時間を持つことです。そうすることで、ゲストも食事と会話を堪能することができるのです。
ホストの心得
食卓にパンがなければ、フランス料理は完全とはいえません！パンは小さなパン皿に載せたいという人もいるでしょうが、バゲットを食卓に直置きし、ゲストが各自取り分けられるようにするのがフランス式です。
これで、理想的なフレンチディナーパーティーの催し方は完璧ですね。それでは、メニューを決めていきましょう！ゲストが満足し、喜ぶレシピは、こちらから。
