愛され続けるフランス食材「鴨」を味わう

マグレ、コンフィ、フォアグラ―鴨はフランス料理に欠かせない存在であり、伝統料理から洗練された創作料理まで、その料理法は無限にあります。

 

Lucky Duck

フォアグラのような珍味からコンフィのような伝統料理まで、鴨は何世紀にもわたりフランス人に愛されてきました。マリー・アントワネットのお気に入り食材だったという話もあります。その豊かな風味と多様さで評価される鴨は、今もフランスの食文化を支える食材の一つであり、多種多様な料理で使用されています。また、料理それぞれに独自の歴史と調理法があります。今回は、鴨の美味しい部位や調理法など、さまざまな楽しみ方をご紹介します!

 

ジェズィエ、マグレ、コンフィ:鴨肉が缶詰になるまで

信じられないかもしれませんが、フランス人の多くはを缶詰で食べています。19世紀の料理人たちは、調理済みの鴨をその脂に漬けて保存すると、風味を損なうことなく長期間保存できることを発見しました。最もポピュラーな缶詰はジェズィエ(砂肝)やコンフィ(もも肉)、マグレ(胸肉)です。缶詰の鴨肉を食べるには、熱したフライパンに中身を全て空け、脂を溶かして肉を温めるだけ。本当に簡単に食べられるのです!

 

フォアグラ:主役級の食材!

フォアグラは、間違いなくフランス料理で最も有名で贅沢な食材です。最もよく出回っているのはガチョウのフォアグラですが、鴨のフォアグラには独特の味わいがあります。鴨のフォアグラは、濃厚で力強い風味とやや硬めの食感があるとされています。この人気食材は特別な場でのカナッペにぴったりですが、冷たい前菜だけに使われるわけではありません。フォアグラは熱で溶けやすく、風味が増すとして、有名なトゥルヌド・ロッシーニなどの温かい料理の方が適しているというシェフもいます。

 

美味しい鴨:ぜひ試してみたいレシピ!

 

燻製鴨胸肉のランド風ボウル

鴨肉はフランス南西部地方で特にポピュラーな食材です。そのため、この料理はヌーヴェル=アキテーヌ地方のランド県にちなんで名付けられました。新鮮なマグレ(鴨胸肉)を使ったカラフルなキヌアボウルは、アボカド、チェリートマトが全体を軽く爽やかにまとめ、南仏の夏にぴったりの一皿です。

 

鴨胸肉のワイルドマッシュルームソースがけ

鴨胸肉に上手に火を入れるコツは、中火で脂が出るまでじっくり調理することです。そうすることで、皮はパリッと肉はピンク色に柔らかく仕上がります。このレシピでは、鴨胸肉の上に刻んだマッシュルームを入れた濃厚なタレを重ね、肉のタンパク質にしっかりとした味わいを与えました。

 

鴨胸肉とゴートチーズのサンドイッチ 

フランス南西部の味を組み合わせた、ピクニックにぴったりなサンドイッチです!鴨胸肉にサントモール・ド・トゥーレーヌ産シェーブルチーズとパンチの効いたマスタードソースを合わせて、パリッとした伝統的バゲットで挟んだサンドイッチ。戸外でもグルメ気分を味わえるレシピです!

 

鴨のコンフィのタコス、オレンジのピコ・デ・ガヨを添えて 

フュージョン料理がお好きなら、この鴨のコンフィを使った爽やかで風味豊かなタコスをぜひお試しください!(コンフィは鴨の部位の中でも特に柔らかくジューシーなもも肉を使っています)コンフィの肉を細長く割いて、トマトや玉ねぎ、オレンジが香るピコ・デ・ガヨをかけると、伝統料理である鴨のオレンジ風味が新鮮で楽しい料理になります!

 

鴨胸肉の醤油炒め

鴨と本格的なアジアの風味を組み合わせ、簡単で見た目も味も素晴らしい炒め料理です。唐辛子と玉ねぎを鴨胸肉のスライスと炒め、肉に醤油の深い「うまみ」を染み込ませます。

 

このように、鴨肉はフランス料理において大切な存在であり、フレンチシェフは鴨肉をさまざな美味しく楽しい調理法で紹介する技を持っています!試してみたいレシピはありましたか?

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