アジャン産プルーンをご存知ですか?一流料理店のシェフの要求に応えてきた青果卸Natooraは、常に最高級のものを探し求めており、小規模農家と緊密に協力しながらサステナブル農業を後押ししています。今回はアジャンにしかないドライ・プラムについてご紹介します。 

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アジャン産プルーンの歴史 

アジャン産プルーンは、エンテプラムという品種の実を乾燥させたものです。ドライプルーンは地中海地域では昔から食されていました。プルーンは中国からシルクロードを経て西へと伝わり、古代ローマ人がアジャン付近で栽培するようになりました。12世紀にはフランス南西部で、シリアから伝わったダムソン種の接ぎ木が行われ、エンテプラム種と呼ばれるようになりました。 

保存がきいて栄養価も高いドライプルーンは、長い船旅の必需品として船乗りたちに重宝されてきました。主な生産地はブルターニュ地方であることから、有名なフランス菓子「ファーブルトン」が生まれたといわれます。 

 

知っておくべきこと 

アジャン産プルーンは、2002年には地理的表示保護(PGI)を取得し、フランス南西部の指定地域(ロット=エ=ガロンヌ、ドルドーニュ、ジロンド、タルヌ=エ=ガロンヌ、ジェール、ロットの6県)のみで、非常に厳格な規則に従って生産することが定められています。これによって、高い品質とトレーサビリティを保証しています。偽装品を買わないよう、常にPGIのラベル表示を確認してください。 

フランスのプルーン生産量は年間平均4,000トンにのぼり、その96%がIGP アジャン産プルーンの栽培地域での生産です。アジャン産プルーンは古風な食材と見なされることもありますが、フランス人はその良さをよくわかっています。フランス人にとってスーパーフードでもあるこのプルーンは、生産量の大部分は国内で消費され、輸出向けは3割のみとなっています。  

 

プラムからプルーンへ 

エンテプラムは日照量の多い気象条件に適しています。フランス南西部はプルーン栽培に理想的な気候です!Natooraのプルーン生産者は、自然な甘さがピークとなる8月に完熟プラムを収穫します。洗浄後、20時間かけて乾燥させ、風味を凝縮させます。着色料や保存料などの添加物は一切使用せず、自然のプロセスだけで加工されます。種はあえて残して、風味や食感を保ちます。  

 

調達方法 

Natooraのアジャン産プルーンは、ヴェリーヌ兄弟がトゥールーズ近郊で経営する、1957年創業のファミリー企業ベリーグッド(Veri’Good)から直送されています。同社の果樹園は、プラムの栽培に最適な南向きの粘土質石灰土壌で、冬の霜から守られているため、あまり手を入れずに生育させることができます。最高の品質管理を徹底するため、すべての加工を園内で行っています。 

 

調理方法 

アジャン産プルーンはビタミン、食物繊維、ミネラルがたっぷり含まれ、消化をサポートすることで知られており、ヘルシーな間食として1日のいつでも食べられます。 
Natooraによると、プルーンをアールグレイティーで軽く茹でて、ギリシャヨーグルトを添えて食べるのがおすすめです。 
テイスト・フランス・マガジン編集部では、ひと味違うスティッキートフィープディングに入れて焼き上げました。しっとりとしたアジャン産プルーン・プディングのレシピをお試しください。

 

保存方法 

ドライプルーンは長期保存が可能です!乾燥しないように、密封容器に入れて冷蔵庫の下の方に入れておくのが理想です。乾燥してしまった場合は、お湯で少し茹でると柔らかい触感がよみがえります。  

 

どこで買える? 

Natooraでは、レストランだけでなく一般家庭でも購入することができます!NatooraのアプリやOcadoでのオンライン販売、ロンドンの直営店や、ホールフーズ、ウェイトローズの一部店舗など、さまざまなチャネルで購入することが可能です。 

natoora.co.uk

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