ロスコフ産玉ねぎが特別な理由を知っていますか?一流料理店のシェフの要求に応えてきた青果卸Natooraは、常に最高級のものを探し求めており、小規模農家と緊密に協力しながらサステナブル農業を後押ししています。庶民的な野菜である玉ねぎですが、野菜を知り尽くした目利きの彼らが最高級と認めるのはブルターニュ産です。 

onion

歴史

この玉ねぎは、元々は1647年にカプチン会の修道士シリルがポルトガルのリスボンから持ち帰った種を、ロスコフの修道院の庭園に植えたのが始まりとされます。当時、この町は海運業が盛んでした。ビタミンCが豊富な玉ねぎは、船乗りの壊血病の予防効果があるといわれていました。ポルトガルから持ち帰ったこの新しい品種は保存がきき、味も良いため、港の周辺で広く栽培されるようになりました。 

そして、1828年にアンリ・オリヴィエという若い農民が海を渡ってイギリスに売り込み、大成功を収めました。彼に続いて多くの人々が玉ねぎをイギリスに売りに行くようになり、イギリス人はこうした玉ねぎの行商人を「ジョニー(ジャン君)」と呼ぶようになりました。毎年7月になるとイギリス中で自転車に乗って玉ねぎの訪問販売をする「ジョニー」が大勢見られました。1920年代には1,400人が9,000トンを売り上げ、ロスコフ産玉ねぎは大人気となりました。現在でも、十数人のジョニーがこうして玉ねぎを売り歩いています。イギリスのどこかで、縞模様のブルトンシャツを着た行商人を見かけるかもしれませんね!

 

知っておくべきこと

ロスコフ産玉ねぎは、ブルターニュ地方ブレストの北東部で300年前から栽培されており、2009年より地理的表示で保護され、2013年以降、欧州の原産地統制呼称(AOP)となっています。見分けやすいきれいなピンク色で、独特の甘く豊かな風味で、シェフから選ばれる玉ねぎです。

ブルターニュ沿岸部は、温暖な気候と肥沃な土壌で栽培に適しており、ロスコフ産玉ねぎ原産地呼称委員会によると、2018年は100件の農家が2,728トンを生産しました。 

調達方法 

甘みと繊細な風味で知られるロスコフ産玉ねぎ。Natooraのバイヤー達はこの玉ねぎを常に確保しています。8月から翌年5月の期間は市場から直接調達することで、最高品質のものを選んでいます。 

 

収穫方法 

玉ねぎは7月下旬に成熟します。収穫した玉ねぎは根を切り落とし、しばらく天日干しをして、その後風通しのよい乾燥した場所で貯蔵します。葉を玉ねぎに付けた状態にすることで、より長く保存できます。その後、土を落とし、葉を切りそろえて手作業で編み込みます。ロスコフ産玉ねぎは、編み込んだ束やばらばらの形で販売されています。Natooraもそのような形で取り扱っています。 

 

調理方法 

いつもは脇役の玉ねぎですが、フランスの伝統的なオニオングラタンスープやオニオンタルトなど、それが主役となる料理でロスコフ産玉ねぎは光ります。 

また、日曜日のサンデーローストに欠かせないグレービーソースでも玉ねぎは重要な食材です。ロスコフ産玉ねぎを使ったレシピで、グレービーソースをフランス風にアレンジしてみませんか?それだけで立派な料理になりそうなくらい、甘く香り高いソースになります。  

保存方法 

冷暗所にそのまま保存してください。夏季に収穫されたものは、化学物質を使わなくても5月まで保存できます。 

 

どこで買える? 

Natooraでは、レストランだけでなく一般家庭でも購入することができます!NatooraのアプリやOcadoでのオンライン販売、ロンドンの直営店や、ホールフーズ、ウェイトローズの一部店舗など、さまざまなチャネルで購入することが可能です。 

natoora.co.uk

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