日本の旬を、フランスワインと<7月>
<7月>待ち遠しい丑の日 プロヴァンスのロゼワインをうなぎと
「暑いから夏バテ」だけでなく、「暑い屋外とクーラーの効いた屋内とを、行ったり来たり」なんて温度差もまた、夏バテにつながってしまうとか。たまにはビタミンやミネラルの豊富なうなぎを食べて、体を整えたいですね。
丑の日は「う」のつく食べ物を 土用の丑の日は年に6日ほどあるのですが、スーパーにうなぎがズラリと並ぶのは、夏の土用の丑の日。この日にうなぎを食べる理由として一番有名なのは、平賀源内説でしょう。江戸時代の天才学者であり発明家でもあった平賀源内は、夏に売り上げが落ちてしまうと悩むうなぎ屋に相談され、「夏の丑の日には『う』のつくものを食べる」習慣を普及させた……というお話です。うどん、うり、梅干しなど「う」のつく食べ物はいくつもあります。でも、やはり夏バテ対策には栄養満点のうなぎに限ります。 なお2022年夏は7月23日、8月4日が土用の丑の日。今年は2日あるんですよ。
日本のうなぎ料理に合わせたいのは? フランスにもうなぎ料理はあり、ソテー、ワイン煮、ゼリー寄せと料理方法はいろいろ。逆に、パリには日本の老舗うなぎ専門店も進出しています。そちらでは、うな重の横にワイングラスが置かれているのが、いつもの風景なんですって。さて、うなぎにはどんなワインが合うのでしょう?「甘辛いタレ味のうなぎは赤ワイン、白焼きには白ワイン」と飲み分けるのはワイン通。とはいえ、「どちらにも合う万能なロゼワイン」という奥の手もあります。ロゼなら、さらに「タレ味だけどアッサリ、白焼きだけどスパイスたっぷり」なんてアレンジにも自在に応用できちゃうのです。
スパイシーなアレンジでも◎なプロヴァンス・ロゼ ご馳走のうなぎを食べるとき、せっかくなら合わせるワインにもちょっぴり特別感が欲しいところ。ということで、うなぎにはリゾート気分をプラスできるプロヴァンス・ロゼを。高級リゾート地として名高い南仏のプロヴァンスは、ロゼワインの一大産地としても知られています。うなぎにフレンチマスタードなど好みの調味料を添え、ひと口ずつ“味変”していっても、プロヴァンス・ロゼのほどよい渋みと果実味がふんわりと包み込んでくれるんですね。うなぎとロゼワインで、エネルギーチャージ&リラックス。これで明日からまた頑張れそうです!
Colaborador
ワインライター