食材1:黒いダイヤ
今、黒トリュフ(学名:tuber melanosporum)がまさに旬を迎えています。黒トリュフを少し加えるだけで、普段の食材が一気に変身します。
薄切り黒トリュフが入った夢のようなスクランブルエッグを作るときは、数日前から、黒トリュフを新鮮な卵と一緒に容器に入れておくのがポイント。もしくはチーズ専門店に行って、トリュフ風味のブリー、もしくはブリア・サヴァランを探しましょう。美味しいこと間違いなしです!
食材2:いたずらっこのヨーロッパホタテ貝
最初は敷居の高い食材だと身構えてしまいますが、ホタテ貝の殻を開けるのは簡単です。親指で殻を半開きにしたまま、先の丸いナイフを貝の上部に当て貝柱を切ります。ベルガモットの皮と果汁を少々加えてバターで焼き(ポワレし)、殻に乗せてクリーム、マッシュルーム、パン粉でグラタンにしてもよし、生でカルパッチョにしてももちろん美味しいです。もしくは、オーブンを140℃の中温に設定して赤身を2時間乾燥させ、粉に混ぜて貝柱の上に散らせてみるのもいいでしょう。あなたのパートナーもそのお美味しさにきっとびっくりすること間違いなし!
食材3:熱々のサフラン
サフランのまろやかな風味が美味しいだけでなく、その黄金色を見るだけで心が躍りますよね。糸状のサフランをほんのひとつまみ熱い液体に、例えばカマルグ米の魚介ピラフを作る場合はブイヨンに、あるいはフォンダンショコラにかけるクレーム・アングレーズを作る場合は牛乳などに入れて溶かして使ってみてはどうでしょう?
食材4:桃色のニジマス
牛乳にくぐらせ小麦粉をまぶし、バターでこんがりと焼いて軽くレモンをかけたニジマスのムニエル。燻製がお好みであれば、チャービル、パセリ、エストラゴンの葉、ディルなどのハーブ類を刻んだホイップクリームを添えてはいかがでしょう?繊細で美味しそうなオレンジピンクのマスのイクラをひとさじ加えれば一層美味です。
食材5:チョコレートに感謝を
加熱したクリームに同量のチョコレートを溶かし入れてガナッシュを作り、冷ましてから塩キャラメルやフルール・ド・セル(天然塩)を一振り。
もしくは、冷やしたガナッシュをトリュフの形に成形し、エスプレット唐辛子またはコニャックを少々加えたココアパウダーをまぶしたベーシックなチョコレート菓子も、うっとりするような味わいです。
チョコレートを買うときは、カカオ豆の選別・焙煎からチョコレートの成形までを自社で行う「ビーントゥバー」を実践するチョコレート専門店で選ぶのがおすすめです。
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エディター