楽しい時間を分かち合うアペリティフは、いつもと違う食べ方、飲み方をする機会でもあります。でもいいものだけ!
「一日で一番好きな時間は、アペロタイムです。」デイビット・レボヴィッツは、このこれぞフランスと言える伝統に対する彼の情熱をうれしそうに語ります。料理本の執筆を手がけるアメリカ人シェフは、著書「Drinking French」の中でアペリティフに1章を割いています。カフェ、レストラン、ディナーをざっと取り上げてから、この「夕食前に1杯のドリンクと軽いおつまみでリラックスできる一日の終わりを引き立たせる自由な時間」について誰よりも詳しく紹介しています。そして、デュボネ、リレ、ピノ・デ・シャラントやポモー・ド・ノルマンディーといった地方の食前酒など、バラエティー豊かなフランスのアペリティフに夢中になっていると打ち明けます。
マストなおつまみ
アペリティーボに出かけるイタリアやタパスを食べに行くスペインなど、隣国とは異なり、フランス人がバーやレストランでそれほど気楽にアペロすることはありません。飲酒運転の取り締まりを恐れて、誘惑に屈することさえなくなりつつあります。この楽しい時間は、家族や友達同士で分かち合います。
そこで、もちろん、何を飲むかと何を出すかが最重視されます。その証拠に、スーパーのスナック売り場の広さは圧巻です。ですが、いいものを食べたい人たちは自家製にこだわっています。1970年代~2000年代に全盛を誇ったカナッペ、パン・シュープリーズ、ヴェリーヌなど、アペリティフにもその時代時代の流行りがあります。最近のトレンドは、地元の専門店で吟味して選んだハムやチーズの盛り合わせに天然酵母パンやバゲットにつけて食べるスプレッドを添えたプレートです。あとは気の合う仲間と楽しい時間を!
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