さあ、ロゼワインに詳しくなりましょう。飲み方から相性の良い食べ物まで、このさわやかなのドリンクについて知っておくべきことをまとめました。

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日が長くなり、気温が上がると、フランスのワイン愛好家たちは「バラ色の人生」を生き始めます。なにしろ、ロゼワイン(略して「ロゼ」)をワインクーラーで冷やしておく季節がやってきたのですから。赤みがかったピンクカラーと晴れやかでフルーティーな風味が魅力のロゼワインは、暑い夏になるとますます人気が出る飲み物。ガーデンパーティーからビーチでのピクニック、バーベキューまで、あらゆるイベントにぴったりです。フランスの華やかなロゼワインについて、もう少し知っておきましょう。

 

フランスのロゼワイン:基本を知る  

白や赤と同じように、ロゼもワインの一種です。ロゼワインは赤ワイン用のブドウで造りますが、赤ワインとは製法が異なります。色素を含むブドウの果皮を果汁に長時間浸しておかずに、短時間(通常は12~24時間)で取り除きます。この工程によって、ロゼワインはピンク色に染まり、造り手は色の濃さをコントロールすることができます。

いまや、ロゼはフランス全土で造られていますが、最も有名な産地はプロヴァンス地方です。プロヴァンス地方はロゼ発祥の地と言われているだけでなく、最高品質のロゼワイン産地として知られ、現在ではフランス産ロゼの主な供給元になっています。

© ©Gilaxia

ロゼワインの選び方  

ロゼはフルーティーな風味があるため、多くの人が甘口のワインだと誤解していますが、実は中甘口から超辛口までさまざまな銘柄があります。色の濃いロゼは甘く、品質が低いと誤解している人も少なくありません。実のところ、ワインの色合いは糖度や品質を示すわけではないのです。

しかし、ロゼの色から分かることもあります。それは風味です。淡い色のロゼは通常、ミントやイチゴ、バラの花びら、ハーブのような爽やかでフローラルな風味があります。濃い色のロゼは、ラズベリーやハイビスカス、ベリージャムのような香りを持つ、フルボディのワインです。

ロゼを選ぶ際は、色だけでなく、使用したブドウの品種(ロゼワインには、シラーやグルナッシュからメルロー、ピンクモスカートまで、さまざまな品種を使用)、熟成年数(ロゼは通常2~3年以内に飲むのがベスト)も考慮すると良いでしょう。

 

ロゼの最も美味しい飲み方 

ほとんどのエキスパートは「ロゼは冷やして飲むのが一番美味しい」という意見に賛成しており、理想的な温度は8~13°Cだと言います。これがロゼワインの魅力、つまりキリっとした爽やかさを最大限に引き出す温度ですが、それより冷やすと風味が薄れてしまいます。小ぶりなチューリップグラスに注げば、フレッシュな酸味とフローラルなアロマが際立ち、冷たさも保てます。

もう一つの楽しみ方が、「スイミングプール・ロゼ」。これは、プールに浮かびながらロゼを飲むという意味ではありません(それも素敵ですが)。グラスに氷を入れて、爽やかさや軽やかさをプラスする飲み方です。

 

© ©Abbie Roden

ロゼワインと相性の良い料理

さまざまな料理に合うロゼは、オープンエアで楽しむディナーのお供にもぴったりです。酸味のあるフルーツやハーブのような香りを持つ淡い色のロゼは、サラダや軽いパスタ料理、クリーミーなチーズホタテやサーモンなどのシーフードと特によく合います。濃い色のロゼは、フルボディのまろやかな味わいの中にコショウやトウガラシのような刺激が感じられるため、グリルした肉や魚、ローストチキン塩気の効いたアンチョビやオリーブ、スパイシーなカレーの味わいを引き立ててくれます。

 

これであなたも、晴れやかで爽やかな夏の主役、ロゼワインに詳しくなりました。今度、地元のワインショップに行ったときには、ぜひピンク色のボトルを探してください!そして、テロワールをテーマにしたワイン産地のシリーズ記事で、フランスの銘醸地にもっと詳しくなりましょう。

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