香りのお酒、オー・ド・ヴィと アルザスのお菓子で過ごす5月

お酒には「香り」という楽しみもあります。新生活もひと段落し季節の変わり目でもある5月、「オー・ド・ヴィ」の香りを楽しんでリラックスしてみませんか。

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最近、いい香りを嗅いでますか? 外出時はマスク必須な時代、道端に咲く花の香りや、飲食店から流れるおいしそうな匂いに、なかなか気付けないかもしれません。
でも、香りを嗅ぐことは、脳に刺激を与えるとても大切な行為なのです。
視床下部に香りの情報が伝わると、自律神経系や免疫系に働きかけてくれます。
つまり心地よい香りをクンクンすれば、気持ちのオンオフを上手に切り替えられたり、リラックスしたり、さらには夜ぐっすり眠れることもあるのだとか。
となると、マスクを外して過ごす家のなかでは、大好きな香りとともに過ごしたいですよね。

香りのキュートなオー・ド・ヴィ

そこでご提案したいのが、「命の水」を意味する蒸留酒、オー・ド・ヴィ。
とくにオー・ド・ヴィの名産地として知られるアルザス地方では、洋梨、木いちご、アプリコットなど様々なフルーツをあしらったオー・ド・ヴィが造られていて、どれも香りがキュートです。
アルコール度数は約40度と高めだけれど、日持ちのするお酒なので、小さめなグラスやオチョコで毎日楽しんでも、最後までおいしくいただけるのがポイント。お酒にあまり強くない方はトニックウォーターで割るのもオススメ。シアワセな香りに包まれながら、脳にピピっと心地よい刺激を与えられますよ。

さくらんぼの季節に「キルシュ」

もし、どのフルーツのオード・ヴィからスタートしようか迷ったら・・・ちょうど5月はさくらんぼが出回る時期。
なら、さくらんぼのオー・ド・ヴィ「キルシュ」で、季節を感じるのはいかがでしょうか?
また、母の日のプレゼントに悩んでいる方にも、ぜひ「キルシュ」をオススメします。
甘すぎずキリッとしたさくらんぼの香りは、家でテキパキ働く母のイメージにも重なりつつ、「ときには肩の力を抜いて、お酒を楽しむ時間をキープして」とのメッセージもきちんと伝わるはずです。
日本で母の日といえばカーネーションですが、最近はすずらんをプレゼントするのも流行になりつつあります。
ちょうど5月が旬のすずらんは香りが高く、同じく香ばしいオー・ド・ヴィとともに鼻を喜ばせてくれそうです。


アルザス名物、クグロフと

なお、オー・ド・ヴィの名産地であるアルザス地方が、お菓子天国としても有名なのはご存じですか?
フランス北東部に位置するアルザスは、その昔ドイツとフランスの間で領有権が揺れ動き、両国の文化が融合した独特の文化で彩られているエリア。
ピエール・エルメをはじめ著名なパティシエやショコラティエを多々輩出してきたことからも、アルザスの製菓技術のレベルは世界最高峰だとお分かりいただけるでしょう。
クリスマスの定番、あのクグロフだって、じつはアルザスを代表する食なのです。
イースト菌で醗酵させ、レーズンなどを入れたブリオッシュ的なお菓子。
たとえば東京・麹町「ラトリエ・ド・シマ」のクグロフは、バターたっぷりでほどよい甘さに抑えられ、「キルシュ」とは最高のマッチングを見せてくれます。

また、アルコールに弱く「キルシュはグラス1杯も飲めない」とおっしゃる方には、クグロフにキルシュを少しだけ染み込ませ、紅茶やコーヒーと一緒に楽しむのも粋なスタイルです。
ちなみに、フランボワーズのジャムを挟んだパイ「アルザシエンヌ」もアルザスの伝統菓子。
木いちごのオー・ド・ヴィが入手できたら、断然こちらをオススメします。


母の日だけでなく、自分用にも常備しておきたいオー・ド・ヴィ。
思い立ったら「命の水」で「命の洗濯」、そして明日への活力を養いたいですね。

 

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