ブルターニュを代表する郷土料理をフードトラックで!

By 江澤 香織

東京には魅力的で最先端なフレンチテイストが盛りだくさん!リアルで旬なフランスを感じられる店を、様々な切り口から体験してみました。

Vol.2の今回は、過日東京のプチ・フランス、アンスティテュ東京で開催の音楽祭に出店していた「ブレッツ・カフェ・キッチンカー」を訪ねました。

Le bretagne Menu

続々と個性的な店が増え、人気が高まっているフードトラック。フランスローカルの伝統料理を気軽に楽しめる神楽坂の老舗クレプリー「ル ブルターニュ」の運営するフードトラックはいかがでしょうか。

大西洋に面したフランス北西部、ブルターニュ地方といえば珠玉の食材が溢れる宝庫です。魚介類はもちろん、チーズやバターなどの乳製品、伝統製法で手作りされるミネラルたっぷりのゲランドの塩、爽やかなりんごのお酒シードル、クイニーアマンや塩バターキャラメルなどのお菓子も有名です。そして代表的な郷土料理といえばガレット。日本で一般的によく見かけるクレープとは似ているようで一味違います。蕎麦粉を使った薄い生地に、卵やハム、野菜、チーズ、ソーセージなどを挟み、食事としていただくメニューが多々あります。表面はパリッと香ばしく、中はモチモチとした食べ応えのある生地で、蕎麦の香りが食欲をそそります。ガレットに合わせるお決まりの飲み物はシードル。りんごの自然な風味が心地よい甘口もありますが、キリッとドライな辛口シードルは食事にも合い、幅広く料理を受けて止めてくれるお酒です。

「ル ブルターニュ」は神楽坂や表参道にレストランがあり、まるでフランスの田舎を訪れたようなインテリアの店内で、ガレットを中心としたブルターニュ本場の郷土料理を楽しめます。フードトラックには店と同じフランスから輸入した特殊な鉄板を導入しており、レストランと同じ味のクオリティを目指しているそうです。「本物のブルターニュ文化を日本に紹介したい」と話すのは、店のオープン初期からを知る店舗開発部の今村努さん。「フランスといえばパリ、とついイメージしてしまいますが、フランスの地方にも素晴らしいところが沢山あります。ブルターニュ地方は、この地域独特の豊かな食文化があり、知れば知るほど興味が尽きません。ただ美味しかっただけでは終わらない、ますます探求したくなるような魅力があります。料理やお酒を楽しみながら、ブルターニュに少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです」

左: あらびきソーセージとチーズのガレット(800円)右:ハム、卵、チーズ、ガレット・コンプレット(850円)

店で長年愛されている定番メニューの一つは「コンプレット」。フランス語で“完璧”を意味し、蕎麦粉生地にチーズ、ハム、卵をのせたガレットです。フードトラックでは、くるっと巻いて食べやすく提供されています。焼きたて熱々をほおばると、とろりと溶けたチーズと半熟の卵がハムとガレット生地に程よく絡んで、美味しさが倍増!そして甘いもの派には「塩バターキャラメル」もおすすめ。香ばしいキャラメルの風味に、ほのかに効かせた塩加減がたまりません。どちらもあっという間にペロリと平らげてしまいます。ブルターニュの豊かな食文化を感じさせる味わいです。

塩バターキャラメルのクレープ 

Le Bretagne(ル ブルターニュ)

https://le-bretagne.com/

神楽坂店 東京都新宿区神楽坂4-2

Tel 03-3235-3001

※ル ブルターニュの運営するフードトラック「ブレッツ・カフェ・キッチンカー」は日仏学院に不定期で出店。また、フランス関連のイベントなどに出店していることが多いですので、スケジュールは、Instagramまたは Twitter でご確認ください

Contributor

Ezawa Kaori
江澤 香織

ライター、旅、食、クラフトなどを中心に執筆

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