見た目も味もセ・トレ・ボン!なショコラの極上デセール

By 江澤 香織

「フレンチタッチ×東京」のフードトレンドを体験 Vol.1

東京には魅力的で最先端なフレンチテイストが盛りだくさん!リアルで旬なフランスを感じられる店を、様々な切り口から体験する企画を、4回に分けてご紹介します。Vol.1は「ル・ショコラ・アラン・デュカス」東京工房を訪ねています。ル・ショコラ・アラン・デュカスのショコラの世界観をたっぷりとご堪能あれ。

Le Chocolat Alain Ducasse

日本橋の街角に、ふわりと漂ってきたのは芳醇なカカオの香り。「ル・ショコラ・アラン・デュカス」は世界各地でミシェラン星付きレストランを指揮するフランス料理界の巨匠、アラン・デュカスが手がけるショコラの専門店です。大きなガラス窓の向こうで、ショコラティエさんたちがキビキビと作業する様子を覗くことができ、店内からも街路からも全面オープンな工房には目が釘付けに。世界中から厳選されたカカオをパリ・バスティーユの工房で焙煎から手がける全て自家製のクーベルチュールを使用。素材の個性を丁寧に引き出し、テロワールを大切にした、風味豊かな味わいのショコラです。

フランスをはじめ、イギリスやドイツにも店舗がありますが、東京工房では、シェフのできたてデザートやアフタヌーンティーを楽しめる「ル・サロン」を併設。2021年9月よりエグゼクティブ・シェフ・ショコラティエ&パティシエに就任したパトリック・パイエー氏が中心となって、さらなる進化を遂げています。世界中の産地それぞれの特徴を生かしたカカオと、伝統製法による職人の確かな技術、精巧で完成度の高いクオリティが、アラン・デュカスのショコラの魅力だとパトリック氏。「オープンな工房には緊張感はありますが、仕事は楽しく、やりたいアイデアがまだまだたくさんある」と笑顔で話されていました。

ここで味わえる定番デザートの中でも「ムース・オ・ショコラ」は、フランス人が大好きな永遠の人気メニューを洗練された大人の味わいに仕上げています。「ミルフィーユ トゥ ショコラ」はパイ生地の軽いサクサク感としっかりカカオを感じさせるビターなクリームが絶妙にマッチし、リズミカルな食感が心地よい味わい。「クープ・グラッセ・プラリネ・カフェ」は、仕上げにソース・ショコラをかけるパフォーマンスも見もの。最近レシピをリニューアルしたばかりとのことで、ショコラとコーヒーのソルベやグラニテ、ヘーゼルナッツとコーヒーのプラリネなど、多様な要素で構成されており、食べ進めるほどに味覚が研ぎ澄まされるような、複雑で繊細な味わいに驚きます。夏はショコラ・グラッセもおすすめ。カカオがフルーツであることを改めて認識するような、すっきりと軽やかなドリンクです。

ファクトリー感のある店内で、パリ国立銀行で昔使われていた什器をイメージしたアンティーク調のショーケースや、産地から届くカカオ豆の入った麻袋の生地からインスパイアされたスタッフの制服、無駄のないシンプルなロゴデザインのパッケージなど、細部までこだわり抜いたル・ショコラ・アラン・デュカスの世界観にも要注目です。 

© ©Le Chocolat Alain Ducasse

LE CHOCOLAT ALAIN DUCASSE(ル・ショコラ・アラン・デュカス)東京工房 

東京都中央区日本橋本町1-1-1

Tel 03-3516-3511

https://lechocolat-alainducasse.jp/

Contributor

Ezawa Kaori
江澤 香織

ライター、旅、食、クラフトなどを中心に執筆

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