~日本のオーガニック市場を牽引する~ パリ発のオーガニックスーパー、ビオセボン

Por Tsuyoshi Murakami

ビオセボンは、パリ発のオーガニックスーパーです。店名には、「オーガニックっていいね」という思いが込められています。生産者が大事に育てた野菜、丁寧に作った製品、オーガニック産品の良さをより多くの人々に知ってもらえるよう、多彩な商品をリーズナブルな価格で提供、多くの日本人が抱くオーガニックに対するイメージを変える店です。

オーガニックは、新しい発見、新しい喜びを見つけるきっかけ 

ビオセボン

環境問題や身体への影響を考えて選ぶというのも大事ですが、おいしく、楽しい、しかも身体にも良く、環境にも良い、だからオーガニックを選ぶようになってほしいというのが、ビオセボンの考え方です。新しい発見、新しい喜びを見つけるきっかけとしてオーガニック産品を手に取ってほしいといいます。安心安全は当然のこと、その上で生活を彩ることを考えているのです。

 オーガニックのマーケットは、日本では、あまり大きくはありません。ビオセボンでは、日本の消費者に合ったものを提供して、少しずつでもそれを広げていきたいと考えています。ビオセボンが、生産者や取引先と協力して作っている商品もあります。また、日本では、まだオーガニックの加工品製造者が少ないので、開発にも関わりながら、マーケットの拡大を目指しているのです。

 例えば、国産の乳製品では、オーガニック基準を満たすものは希少ですが、フランス産は、オーガニックの製品もたくさんあります。ビオセボンで一番人気のフランスの製品はバターです。直輸入しているブルターニュ産のバター、「グランダーナチュール(Grandeur Nature)」の発酵チャーンバターが人気だそうです。

 EUでは、有機農業は、環境保護にも良く、サステナブルな農業生産方法であると考えられています。アニマルウェルフェアへの配慮もなされており、消費者のオーガニック指向が強いEUにおいて、これから成長する産業であり、市場であると見なされています。

注目のオーガニック製品も充実

ビオセボンでは、野菜や果物など、オーガニックの生鮮食材の他、さまざまなオーガニック製品が揃っています。オーガニックに加え、ヴィーガン、グルテンフリー、シュガーフリーといった製品も注目されるようになっていますが、ビオセボンでは、フランスのヴィーガンスイーツ「ムーラン・デュ・ピベール(Moulin Du Pivert)」を初め、世界各国のヴィーガン製品が充実しています。ビオセボンが生産者と一緒に開発した日本初のオーガニックのヴィーガン餃子というのもあります。

 中でも最も注目されているのが、プラントベースミルク、植物性ミルクです。日本では豆乳が主ですが、EUでは、オーツ麦や大麦(バーリー)、アーモンドなどが主流です。ビオセボン直輸入の植物性ミルクブランド「イソラビオ(isola BIO)」は製法もシンプル。主な原料は穀物と塩で、砂糖は使いません。人気があるのは、オーツ麦のミルクです。

 この他、蜂蜜やジャムはフランス産が目立ちます。フランス産オーガニックベビーフード「グッドゥグウ(Good Gout)」など、小さな子供にも安心して食べさせられる果物のペーストをベースにした製品なども充実しています。

 オーガニックに興味があっても、どこへ行けば手に入るのかが分からない、きっと高いに違いないと思っている人は、東京、神奈川に計18店舗あるビオセボンに行ってみてはいかがでしょう?フランス直輸入のチーズやワイン、瓶詰め、缶詰類など多彩なグロッサリー、フランスなどのオーガニック産品が豊富に揃っています。

 

農業大国であり、同時にオーガニックの取り組みが進んでいるフランス、ビオセボンは、フランスなどのオーガニック産品を通して、日本のオーガニック市場の発展を牽引していくものと思われます。

(ビオセボン・ジャポン、取締役・今井顕輝氏インタビューにより構成)

www.bio-c-bon.jp

Colaborador

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