Roscoff onions PDO

AOP ロスコフ産 玉ねぎ

Brittany
生産地
ブルターニュ

ロゼ色がかった茶色をしたこの玉ねぎは、17世紀にポルトガルからもたらされて以来、フィニステール県北部に適地を見出してきました。2010年に認められたAOPの規則に従い、この場所で種をまき、栽培、収獲を行い、乾燥させて、最もよく目にする組みひものような形に手で組み上げてきます。歯ごたえがあり、典型的な甘味のある味わいが特徴です。

知っておきたいこと

あまり知られていませんが、実はロスコフ産玉ねぎは、カプチン会の修道士によりポルトガルで見いだされ、ブルターニュ地方の気候に完璧に順応したのです。さらに、気温の変化が少なく、有名な霧雨が特徴の、穏やかな海洋性気候の恩恵を受けています。栽培中に人の手をほとんど、あるいはまったく必要としないほどです。3月に、通気性が良く、深く肥沃な土に種をまきます。KeravelJack種からの種は、灌漑も施肥もせずに、静かに育っていきます。光や水、ミネラル分が妨げられないように、わずかに除草をするだけです。夏、7月から8月の間、まだ緑色の玉ねぎの葉が倒伏してきたら、玉の部分を持ち上げ、根を機械でカットして、その土の上で、乾燥させます。約10日後、ほとんどの場合は手で玉を収穫し、屋外に保管します。風に面していますが、雨からは守られている場所です。よく乾燥したら、検査をして、表面を磨き、不揃いな部分を削り取り、1キロごとに組みひもでまとめます。これは、よく保存できるようにするためで、発芽抑制剤は使いません。

特筆するべきこと

視覚的に

視覚的に

皮はピンク色で、中身は白く、縁がピンク色。
味覚的に

味覚的に

歯ごたえがあり、ジューシーで甘味があります。

栄養面のメリット

ロスコフ産玉ねぎはビタミンとミネラルを豊富に含み、自然なアンチエイジング効果が期待できる、栄養価に飛んだ玉ねぎです。
マリネにほぼ必ずと言っていいほど入っているのは、抗菌作用が高いからなのです。

編集後記

« ロスコフ産玉ねぎが有名になったのは、イギリスの影響も大きいとか。 19世紀のイギリスで人気に火が付いたロスコフ産玉ねぎ。当時は、「ジョニー」と呼ばれるロスコフ産玉ねぎの行商がイギリスに数多くいました。 今日でもなお、この伝統は細々と受け継がれています。 »

利用方法

保存・下準備・お料理のヒント

保存方法:涼しく、乾燥して風通しのよい場所で、数カ月保存できます。

下準備:玉ねぎの皮むきはには涙がつきもの。流水をかけながら剥くと、涙が少し引っ込んでくれます。

お料理に:生食ならサラダやマリネ、ガレットのトッピングに。加熱調理なら、詰め物や揚げ物、スープに最適です。

Preparing Roscoff onions PDO

The Roscoff onion must be peeled before cooking. If this brings a tear to your eye, try doing it under a little running water. 

Using Roscoff onion PDO

Raw in a salad, with meat, in a marinade or in a galette. As for hot dishes, it's delicious in a stuffing, made into a confit, fried or cooked down for a soup. 

とのペアリング

じゃが芋、ズッキーニ、メスクラン(南フランス起源のミックスサラダ)、リンゴ、貝類や甲殻類、そして牛肉などと共に。
多くの料理やワインとのペアリングが可能ですが、特にシノンの白ワインや赤ワインがおすすめです。

Mix &
Match

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