国際女性デー

By Jérôme Berger

女性シェフの皆さん、ありがとう!3月8日は世界中で女性の活躍を祝う日です。テイスト・フランスでもこの日を祝った特集を予定しています。今年もこれまでと同じように、でも新しい展開についてもご紹介できるでしょう。時代はより良い方向へと変わりつつあります。

International Women's Day

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フランスでは農業に従事する女性が年々増えており、現在では53万人に達しました。主に、羊や豚、家きんなどの畜産業、野菜や果樹の栽培業、ブドウ園の経営などに関わっています。農業事業者に占める女性の数は、1970年は8%弱でしたが、現在では約25%にまで増加しました。一般的に、女性農業者は高度技能や多彩な経歴を持っており、もちろん有機農業にも積極的に取り組んでいます。農場から食卓まで、女性の完全な進出はあと一歩のところまで来ています。レストラン業界でも、女性はメディアや、アンヌ=ソフィー・ピックとエレーヌ・ダローズが創設した「レ・ヌーヴェル・メール・キュイジネール」などの女性シェフ協会を通じて、存在感を高めています。シェフの94%は男性であり、料理の世界は今も男性優位です。しかし、女性シェフの発言権は高まっており、多くの受賞を果たしています(ミシュランガイドで新たに星を獲得したシェフに占める女性の割合は、2017年の5%から2019年には15%となりました)。こうした女性の活躍は、多くの人々に勇気を与えています。料理学校の生徒数は、今では女性と男性がほぼ同数になっています。これはさまざまな理由で歓迎すべき動きといえます。世界的に有名なフランス人シェフも、祖母や母親などの女性ロールモデルをきっかけに料理人になったケースが多いのではないでしょうか?ミシェル・ブラスは、祖母であるメメ・ブラスから料理の手ほどきを受けました。ポール・ボキューズとベルナール・パコーもマダム・ブラジエの背中を見て育ちました。もちろん、どこの家庭でも家族の食事を用意するのは主に女性であり、女性は日常的に味覚を鍛えているといえます。こうしたすべての理由から、テイスト・フランスではこの記念日を祝して、記事だけでなく、一人ひとりの女性の横顔に迫っていきます。今月は、女性農業者、ワインの造り手、シェフの3人の横顔をご紹介します。今後の発信をお楽しみに!

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