シーズン初めに栽培される地植えのフランス産イチゴには地理的表示保護であるIGPが与えられています。これらのガリゲット種やシフロレット種は3月から市場に並びます。
知っておきたいこと
ニーム産イチゴはプロヴァンスとカマルグの間に位置するコスティエール・ド・ニーム高原で栽培されています。2013年に2つの品種がIGPの認証を受けました。細く朱赤色をしたガリゲット種と、細長くオレンジ色からレンガ色をしたシフロレット種です。ニームのすぐ近くでこの2品種が地植えもしくはハウスで栽培されており、地域特有の気候条件が最大限に活かされています。寒い冬と早い春、風が吹き、集中的な雨と多くの日照。これらの条件が、3月から6月の手摘みによる収穫を可能にしているのです。
特筆するべきこと
視覚的に
傷がなく、色は均一で光り輝き、はっきりとした緑色の茎とヘタ。これがニーム産イチゴです。
触覚的に
ニーム産イチゴは固くも柔らかくもありません。“ちょうどいい”のです!
味覚的に
ガリゲット種が口の中でとろけ、軽い酸味を持つのに対し、シフロレット種はジューシーで非常に甘みの強い果肉を持っています。
栄養面のメリット
ほかのイチゴと同様に、ニーム産イチゴは小さな種子の中に豊富なビタミンCと繊維質を含んでいます。
編集後記
« 今日私たちが手にするような、大きなイチゴの品種がフランスで知られるようになったのは、18世紀に入ってからのことです。中世からそれまでは、野イチゴのみが人気で、女性は甘いクリームを添えて食べ、男性はワインのお供にしていました。 »
利用方法
保存方法
ニーム産イチゴは冷蔵庫で最大2日間保存できます。
食べる準備
イチゴを食べる前に綺麗な水でさっと洗いましょう。
調理法
伝統的な“フレジェ”のほかに、多様な調理法で楽しめます。タルト、クラフティ、ピューレ、ジャム、シャーベット、ミルクシェイク、スフレ、ムースなど。
とのペアリング
ミントやピスタチオ、ペッパー、バニラ、ホイップクリーム、チョコレート。ワインと味わうならロゼ・デ・リセイはいかがでしょう?