知っておきたいこと
ヴァランセのつくり方はいたってシンプルですが、厳しい基準があります。アルピーヌ種と ザーネン種、あるいは両者の交配種の山羊だけがAOPで認められています。山羊の飼料は、主に放牧地の草と農場でつくられた穀類に限定されています。また、遺伝子組み換え作物の使用は禁止されています。生産工程にも厳しい規定があります。使用される山羊乳の搾乳は 4 回以下に制限され、そのミルクにレンネット(凝乳酵素)を加えて 24 時間かけて凝固させます。できあがった凝乳をそのまま型に移し、再び 24 時間、水切りします。型から取り出したフレッシュチーズに塩をふり、食用の植物性炭をまぶし、丸一日乾燥させます。乾燥工程を終えたチーズは熟成室に置かれ、少なくとも 11 日間熟成されます。
特筆するべきこと
視覚的に
表皮は薄く、淡いグレー 〜 青みをおびたグレー
味覚的に
熟成が 11 日のものは軽くクリーミーな食感ですが、熟成が進むにつれて硬く変化していきます。
同様に、熟成が進むにつれ、山羊乳やナッツの風味も濃くなります。
編集後記
« 表面にまぶされる灰は、かつてはブドウの枝を炭にしたものが使われていました。このため、このタイプのチーズの生産は、ブドウが栽培されている地域に限られていたのです。 »
利用方法
保存方法
冷蔵保存してください
食べる前に
ヴァランセの味わいを堪能したいなら、少なくとも食べる 30 分前には冷蔵庫から取り出しておきましょう
おいしい食べ方
シンプルにそのままいただくなら、雑穀入りのバゲットがよく合います。
若いヴァランセは、ビーツのサラダやズッキーニのグラタンにもおすすめです。
熟成が進んだものは、パスタなどに。
とのペアリング
ハチミツやドライフルーツ、イチジク、トマト、サラダ、リンゴあるいはフレッシュなハーブと共に。
ワインを合わせるなら、もちろんヴァランセの白を!