ロゼット・ド・リヨンは豚肉100%の大きなドライソーセージで、その名前は製造のために使う「腸」に由来します。豚の希少部位を長期熟成させたこのソーセージはリヨンのシャルキュトリーの定番です。
知っておきたいこと
田舎の家庭で長く受け継がれてきたロゼット・ド・リヨンは、粗目の挽き加減の豚肉と脂身にスパイスとニンニクを少量加えて作るドライソーセージです。肉には必ず「肩肉」などの希少部位を使用します。材料を混ぜた挽肉を、豚の腸の中に詰めます。この腸はフュゾ、またはそのロゼ色からロゼットと呼ばれ、この腸により、ソーセージが若干円錐形の独特の形状になります。その後ロゼットを網に入れ乾燥させます。熟成には、小さなものであれば6週間、大きなものになると4か月と、他のソーセージに比べて長い時間がかかります。ロゼット・ド・リヨンはソーセージの中でも最も大きいもので、長さが1mになるものもあります。
特筆するべきこと
視覚的に
先がだんだん細くなる、独特な形です。豚肉の挽き加減は粗目で、豚肉と脂身のバランスが絶妙です。
味覚的に
はっきりとした味わいです。
栄養面のメリット
他のシャルキュトリーと同様、ロゼット・ド・リヨンもタンパク質と脂質に富んでいます。
利用方法
保存・お召し上がり方・味わい方
そのままの状態で、清潔で乾燥した場所で保存します。日光や高温は避けましょう。
ロゼット・ド・リヨンは薄切りにして提供します。
アペリティフ、ピクニック、シャルキュトリープレート、サンドイッチなど。
とのペアリング
ワイン:AOC コトー・デュ・リヨネ(赤・ロゼ)、AOC コート・デュ・ローヌ(赤・ロゼ)、AOC ヴァントゥー(ロゼ)