White Garlic

IGP ドローム産 白にんにく

Auvergne - Rhône-Alpes
生産地
オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ

さっぱりとしてなめらか、ほんのり甘い味わいが特徴の IGP ドローム産白にんにくは、ヴェルコールとプロヴァンスの間またがる地域で栽培されている地場品種です。育苗から植え付け、収穫、乾燥、包装まで全てこの地域で行われます。

知っておきたいこと

IGP ドローム産白にんにくは、地元に昔からあった2品種、messidrôme(メシドローム)とthermidrôme(テルミドローム)を掛け合わせて生まれた秋にんにくです。現在では有機農業栽培もおこなわれています。

にんにくの滋養強壮効果を知っていたローマ人たちが、ヴェルコールとプロヴァンスの間にまたがるこの地域にもたらしました。その栽培について17世紀にOlivier de Serres(オリヴィエ・ド・セール)が著書の中で記していますが、数世紀にわたりにんにくはこの地域で育てられてきました。1960年代に流行したにんにくの病気も免れたドローム産にんにくは、以来、耐性品種として注目され、全国のにんにく栽培の再生に貢献しました。現在、認証を受けたフランス産にんにくの85%がこの地域で生産されています。 地域特有の太陽と風が、allium sativum(アリウムサティバム)種の栽培に適した条件を作り出しています。10月から12月の間に、にんにく塊(またはにんにく片)が植えつけられます。フレッシュにんにく用の場合は5月から6月に、乾燥にんにく用は6月末に収穫されます。風の強い気候のおかげで、保存に適した急速乾燥が可能です。 栽培期間中常に生産者の経験に基づいたノウハウが必要です。収穫前に、にんにくの熟度を見極め、その次に乾燥具合をみなければなりません。球根は分別され、土や外皮が取り除かれます。

特筆するべきこと

視覚的に

視覚的に

大きな真珠のような白い球根、ときおり紫色の縞模様が入ります。
味覚的に

味覚的に

さっぱりして、ほんのり甘い味わい。他の種のにんにくよりもなめらかで、後味がしつこくありません。

栄養面のメリット

にんにくは真の健康食品として認知されています。ビタミンCとB6、およびリン、カリウム、マンガン、セレン、ヨウ素が豊富で、有機硫黄化合物、フェノール酸、フラボノイドも含まれています。これらの成分によって、にんにくには殺菌、免疫活性および抗コレステロール効果があります。また血液をサラサラにして、呼吸器や消化器系の癌を抑制すると言われています。

編集後記

« プロヴァンス名物「アイオリ(ソース)」は、プロヴァンス語で「ニンニクと油」を意味します。ソースのメイン材料が料理の名前になったのです。 野菜や鱈、ゆで卵などにつけていただきます。 »

利用方法

保存方法

丸ごとのままなら、光を避けた乾燥した風通しの良い場所で数ヶ月間保存できます。にんにく片の場合は1週間ほどしか保存できず、切った後は冷蔵保存が必要です。

調理のヒント

IGP ドローム産P白ニンニク は、フレッシュ状態ではバラで、ドライやセミドライ状態ではバラだけでなく、ネット、束、ケースで売られています。


調理しても、生でも、おいしくお召し上がりいただけます。皮を剥いたら、ガーリックプレスでプレスするか、ナイフの平らな部分で押しつぶします。ドライニンニクの場合は、消化に悪い芽の部分を取り除いてください。ニンニク片の真ん中を切ると簡単に見つかります。お肉のローストに使う際は、皮を残したまま調理します。

食べ方のヒント

にんにくは、あらゆる料理をひきたてます。
パセリとバターと一緒に混ぜればエスカルゴバターの出来上がり…エスカルゴや貝に詰めてどうぞ。
パセリ、レモンの皮、アンチョビと混ぜ合わせると「グレモラータ」の出来上がり。仔牛のすね肉の煮込み料理「オッソブーコ」や白身のお肉、パスタに合わせてお愉しみいただけます。
皮をむいて茹でたにんにくをピューレ状にし、お肉やお魚に添えてもよいでしょう。
それからもちろん、アイオリには欠かせません。
 

とのペアリング

地中海地方の野菜、ジャガイモ、パスタ、魚貝類

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