Camembert Cheese on green background

AOP カマンベール・ド・ノルマンディー

Normandy
生産地
ノルマンディー

フランス美食のシンボルの1つであるこのソフトチーズは、ノルマンディー産の牛乳を使用して製造されています。生乳または低温殺菌した牛乳をベースにした薄い綿毛のような白かびの花に覆われた表皮はかなり強烈な香りを放ちます。口の中の食感はクリーミーで、牛乳と森の下草の素朴な味わいが楽しめます。

知っておきたいこと

伝えられている話によると、フランス革命下の1791年、ペイ・ドージュのカマンベール村のそばに暮らしていたマリー・アレルという農婦が、フランス革命から逃れてカマンベール村にやってきた司祭をかくまいました。かくまってもらった御礼に、農婦にチーズの製法の秘法を教えたのが始まりと言われています。

カマンベールは、ノルマンディー産の低温殺菌、特に脱脂乳の生乳(箱に生乳の記載)を使ってノルマンディーで製造されています(箱にカマンベール・ド・ノルマンディーと記載)。直径約 11 cm の丸い形と薄い白カビで覆われていた表皮が特徴です。

生乳を使った職人による最も伝統的な製法: 柄杓を使って、50分間隔で5回型入れ作業を行い、ミルクを凝固させます。型を外したら、風乾室にて14日間熟成させ、紙で包み、木箱に入れてさらに3週間熟成させてから販売されます。

中の生地がなめらかでやわらかく、黄色味がかったクリーム色: 製造後約35日目には、「芯」まで熟成しています。

特筆するべきこと

香り

香り

芯まで熟成すると、ブーケの香りがします。
視覚的に

視覚的に

かなりなめらかな白い表皮。スライスすると、中の生地は黄色味がかったクリーム色で中心部に白い芯が見られます。
味覚的に

味覚的に

非常に力強いマッシュルーム、ミルク、ヘーゼルナッツの香りや時にはほろ苦さが感じられるクリーミーなチーズ。

栄養面のメリット

リン、カルシウム、亜鉛が豊富。

編集後記

« ノルマンディーの魅力が凝縮されたカマンベールを食卓に!グラスワインよりもノルマンディーペイ・ドージュのAOPシードルを合わせるのがおすすめです。 »

利用方法

保存方法

開封後も紙に包み、箱に入れたまま冷蔵庫の野菜室に保存します。

サーブの仕方

食べる前に1~2時間程チーズを常温に戻します。箱と紙から出して、お皿かチーズプレートに盛ります。三角形にその都度カットします。

とのペアリング

スイーツ: ヘーゼルナッツ、胡桃、リンゴ、干しいちじく、はちみつ、パイナップル。

塩系: ジャガイモ、白トリュフ、マッシュルーム、豚肉、フランス産ハム、生ハム、ソーセージ。

ワイン: シャトーヌフ・デュ・パプAOC、ボジョレーAOC、アルザス ピノ・ノワール、シャルドネ、ノルマンディー産シードル・ブシェ、ノルマンディー産ポモー、琥珀ビール。

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