この地域では中世からチーズを加熱して食していましたが、「ラクレット」と呼ばれるようになるのはずっと後のことでした。IGP サヴォワ産ラクレットチーズの比類ない溶けやすさとその特徴は、テロワールの豊かで芳醇な牛乳によるものです
知っておきたいこと
IGP サヴォワ産ラクレットチーズは非加熱圧搾タイプのチーズで、牛の生乳または低温殺菌された牛乳から造られます。ホールチーズの重さは6㎏で、直径30㎝、高さは7㎝です。IGP (保護地理的表示)を2017年に獲得し、自然で、遺伝子組み換えでない(0.9%未満)、多様な地元の飼料による乳牛の飼育が保証されました。地元のまぐさや、牧場や夏季放牧時の新鮮な牧草で飼育されたトリーヌ種、モンベリアルド種、アボンダンス種の乳牛から搾る豊かで芳醇な牛乳が、IGP サヴォワ産ラクレットチーズならではの特徴を与えています。ホールチーズは木製棚に乗せ、セラーで最低8週間熟成された後に販売されます。
固く引き締まったラクレットチーズは、加熱すると非常に溶けやすい性質で特に評価されており、農家製(フェルミエ)(原料の牛乳が搾られた農家で製造、熟成されるもの)と、工場製(レティエ)(原料に地元の複数酪農家から集められた牛乳を使い製造されるもの)とがあります。トレーサビリティのため、フェルミエには緑の、レティエには赤い、「Savoie(サヴォワ)」と記載されたカゼインマークがホールチーズに付けられます。IGP サヴォワ産ラクレットチーズはナチュラルチーズのみで、燻製やマスタード風味または白ワイン風味などはありません。
特筆するべきこと
視覚的に
味覚的に
栄養面のメリット
IGP サヴォワ産ラクレットチーズはカルシウムが豊富で、他のラクレットチーズと比べてナトリウムが少な目です。
編集後記
利用方法
保存・お召し上がり方・味わい方
保存
ラクレットは 2 ~ 3 週間はパッケージのまま、またはラップに包んで冷蔵または冷凍保存ができます。
お召し上がり方
数種類のチーズを盛り合わせてチーズプレートにする場合は、香りが立つように、食べる 1 時間前には冷蔵庫から取り出しておきましょう。ラクレットにする場合は、食べ方で準備の仕方が変わります。一人用の小鍋の場合、ラクレットは薄切りに。伝統的なラクレット器を使う場合は、ホールを 4 分の 1 または半分にし、斜めに置いて加熱し、木製の道具で溶けた部分からこそげ取ります。
味わい方
ラクレットはチーズの名前でもありますが、フランスの冬の代表料理の名前でもあります。ラクレットチーズを溶かし、ジャガイモやきゅうりのピクルス、酢漬けのタマネギなどの他、生ハム、ソーセージまたはグリゾンの肉(牛の乾燥肉)を添えて食べます。その他、グラタンに乗せたりケークサレや塩味のマフィンに加えたり、小さく切ってサラダに加えても良いでしょう。
とのペアリング
塩味のものと:生ハム、ロゼット・ド・リヨン(リヨンのドライソーセージ)、きゅうりのピクルス、アンディーヴ、クルミ、ヘーゼルナッツ
白ワイン:AOP ヴァン・ド・サヴォワ・アビーム、AOP ヴァン・ド・サヴォワ・モンドゥーズ、AOP ヴァン・ド・サヴォワ・ シニャン・ベルジュロン、AOP クローズ・エルミタージュ、AOP サン・ジョゼフ
赤ワイン:AOP ヴァン・ド・サヴォワ・モンドゥーズ、AOP サンタムール、AOP ブルイィ、AOP ブルグイユ、AOP サン・ニコラ・ド・ブルグイユ