古き良き定番：味わうべきフランス伝統料理5選

伝統的なフランス料理といえば、カエルのもも肉やエスカルゴといった珍しい食材を思い浮かべる人が多いでしょう。こうした食材は確かに有名ですが、フランス料理には他にも知っておくべき定番料理が数多くあります。

実際、最近のシェフは伝統的なレシピからヒントを得ることが多く、特にフランスのビストロ料理に注目しています。昔ながらのビストロとは、本格的な料理をリーズナブルな価格でカジュアルに楽しめる、こぢんまりしたレストランです。シンプルでありながら洗練された、風味豊かなフレンチビストロ料理は、身近な食材を丁寧に調理し、ホッとするような栄養たっぷりの料理に仕上げられています。

ここまでで食指が動いた方は、ぜひこのまま読み進めてください。人気のフランス伝統料理にぜひトライしてみてください。

究極の前菜：パテ・アン・クルート 

パテ・アン・クルートはパイ生地で包んだテリーヌ（「アン・クルート」は「パイ皮で包んだ」という意味）。フィリングは、ひき肉に野菜やハーブ、ナッツを混ぜたものが一般的です。焼いてありますが、通常は室温で供されます。食事の始まりを盛り上げてくれる最高のスターターです。

肉を使わないレシピがお好みなら、デビルドエッグ（ウフ・ミモザ）はいかがでしょう。半分に切った固ゆで卵の黄身にマヨネーズ、マスタードを混ぜたクリーミーなフィリングを白身のくぼみに詰め直し、刻んだチャイブをトップにあしらった一品、さっぱりとした軽い前菜です。

大人数で楽しめる料理：コック・オ・ヴァン

家族や友人をもてなすなら、コック・オ・ヴァンを選んでおけば間違いありません。チキンに玉ねぎやマッシュルーム、ハーブ、ニンニクを合わせ、素材のうま味が凝縮されるまで、赤ワインソースでじっくり煮込みます。

牛肉の赤ワイン煮（ブッフブルギニョン）も同様の調理法でつくる伝統料理です。濃厚な赤ワインソースで柔らかくなるまで煮込んだ牛肉はきっと皆に喜んでもらえるはずです。

赤ワインソースがあまりお好きでないなら、白インゲン豆とベーコンやソーセージをトマトベースのソースでじっくり煮込んだ南仏料理、カスレはいかがでしょうか。カリッと焼いたフランスパンを添えれば、冬にぴったりのメニューになります。 

フォアグラのもう一つの楽しみ方：トゥルヌド・ロッシーニ

前菜として出されることが多いフォアグラですが、トゥルヌド・ロッシーニのようなメインディッシュにも取り入れることができます。トゥルヌド・ロッシーニは、カリカリのトーストに牛ヒレ肉のステーキを乗せ、温かいフォアグラをトッピングした料理です。この洗練された一品に、おろしたての黒トリュフとコク深いマデイラソースを添えて、ぜいたくに仕上げてみてください。

素朴でホッとする味：オニオングラタンスープ 

フレンチの定番、オニオングラタンスープは、どんなに地味な食材でも、優れたレシピがあれば極上の一品になるという証しです。スイートオニオンをあめ色になるまで炒めて、コンソメスープを加え、薄くスライスしたパンとたっぷりのチーズ（エメンタールやコンテなど）をトッピングし、チーズが溶けて焦げ目がつくまでオーブンで焼いたら、できあがりです。

夏向けの軽い料理をお探しなら、ラタトゥイユがおすすめです！食べやすい大きさに切ったナス、ズッキーニ、パプリカを香り高いトマトソースで柔らかくなるまで煮込み、素材のうま味が凝縮された味わいに仕上げます。

甘いデザート：フラン 

フランはフランス風のカスタードタルトで、サクサクのパイ生地にクリーミーなバニラカスタードを流し込み、表面に焦げ目がつくまで焼いたお菓子です。食感と豊かな味わいをお楽しみください。

バニラ風味のクリーミーなデザートをお探しなら、ライスプディング（リ・オ・レ）をお試しください。お米に牛乳と少々の砂糖、バニラを加えじっくり煮込み、温かい状態か室温でサーブします。とろりとした舌触りで甘さ控えめな一品、おやつや食後のデザートにぴったりです。

このようなフランス伝統料理のレシピを知っていれば、カエルのもも肉やエスカルゴのような珍しい食材や高価な調理器具がなくても、自宅で極上の食事が楽しめます。フランス料理をもっと知りたい方は、レシピページをご覧ください。