ここ2カ月の間にTikTokやInstagramにログインした人なら、「ガール・ディナー(Girl Dinner)」という言葉を何度か目にしたことがあるのではないでしょうか。女性の食事スタイルにおける最新トレンドといわれる「ガール・ディナー」は、私たちが大好きなフランスの食習慣にも通じるものがあり、フランス食材との相性も抜群です。楽しみ方をご紹介しますので、早速お試しください。
「ガール・ディナー」とは?
ニューヨーク・タイムズ紙に「見た目も楽しめるランチャブル(ハム、チーズ、スナック、ジュースなどが入った手軽なランチセット)のようなもの」と評された「ガール・ディナー」は、軽食や残りものを並べるというスタイルの夕食なので、下ごしらえや料理、盛り付けに時間をかける必要はありません。1人で楽しむにせよ、友人と楽しむにせよ、ほとんど手間をかけずに1日の最後の食事を味わえる、最も楽で最も好ましい方法の一つだということが分かってきました。調理する必要がなく、使う食器も最小限で済むので、私たちも試してみましょう。
「ガール・ディナー」を発明したのは本当にフランス人?
厳密に言えば、違います。「ガール・ディナー」トレンドの発信源は米国で、アメリカ人TikTokインフルエンサーのOlivia Maherの投稿から始まりました。しかし、チーズ、バター、ブドウ、ピクルスを並べた彼女の「ガール・ディナー」初リールを見る限り、そのルーツはフランスの食文化にあると思われます。
フレンチガールは「ガール・ディナー」をどう楽しむ?
『ガール・ディナー』の楽しみ方に決まりはありませんが、大事なポイントは、とにかく軽い食事にすること。ありあわせのもので適当に済ますこともできますが、軽いおつまみと食前酒を楽しむフランスで大人気の習慣「アペロ」をイメージしたフランス風ガール・ディナーもおすすめ。チーズ、クラッカー、シャルキュトリー、野菜のピクルス、シェアできるディップやスプレッドなど、友人たちとアットホームなアペロを楽しむために用意する食材をイメージしてください。こうした食材は、フランス風ガール・ディナーにもぴったりです。
フランス風「ガール・ディナー」にぴったりの食材は?
上で述べたように、手軽なランチセットとアペロのスタイルを融合させて、チーズ、シャルキュトリー、クラッカーといった気軽につまめるものを並べましょう。チーズはコンテ、サントモール・ドゥ・トゥーレーヌ、ロックフォールから一つずつ選んで味や食感のバリエーションをつけます。スライスしたフランス産洋ナシやリムーザン産りんごを盛り付けて、(ヘルシーな)甘味を添えましょう。グルノーブル産またはペリゴール産のクルミ をプレートに散らせば完璧です。
ガール・ディナーにおすすめの、フランスらしい飲み物は?
一般的に、ガール・ディナーにはワインを合わせる女性が多いようですが、これは用意するのが楽だからでしょう。コルクを抜いて、グラスに注ぐだけで、楽しめます。料理と相性の良い人気のフランスワインをお探しなら、ロワール渓谷やトゥーレーヌ、コート・ド・プロヴァンスのワインをおすすめします(注:赤ワインが人気ですが、チーズや野菜、サラダには白ワインやロゼのほうが合います。どうしても赤ワインが飲みたいなら、ソーミュール産のカベルネ・フランなど、アーシーで軽いものを選びましょう)。ビールやシンプルなカクテル、ノンアルコール飲料(ジュースやソーダ、炭酸水など)もよく合います。手軽にワンランクアップしたいなら、シャンパーニュを奮発しましょう。
軽食を愛するフランス、英国、米国などの女性の皆様、秋はまさに「ガール・ディナー」にうってつけのシーズンです。1人で、あるいは友人と、最新のトレンドを楽しんでください!
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